大学入学共通テスト、中間層としての意地

 先週は第一回大学入学共通テストが行われた。いざ終わってみると、思考調査を基にした予備校の予想問題とは様式が変わっていたところがありTwitter上ではなかなかの波乱が巻き起こっていた。ソースは忘れたが全国53万人の受験者で失格になったのは4人、なかにはニュースにもなっていた通り逮捕者も出た。今年は新型コロナの影響もあり試験場内ではマスクを正しく着用し休憩時間も私語を控えるようにとのお達しがでていた。今回はそんな中行われた共通テストの私の思い出を語っていく。

 週末に試験を控えたある日の理科の授業、共通テスト前最後の授業だからと私は担当の先生に大学受験の思い出を語ってほしいとお願いした。しかし私はとんだ失態を犯した。私は、その先生がセンター試験の前身、共通一次テストの世代かと思って話をしたのだが、実はその先生はセンター試験世代で、私は年齢を誤認していたのである。幸いその先生はこれと言って気にせず、共通一次センター試験を経て共通テストにいたる経過を説明してくれた。以前ウィキペディアでも調べたのだが、詳しくは知らなかったので改めて知ることとなった。

 実は私の父は共通一次最後の世代であり、父方の叔父はセンター試験最初の世代である。父からは当時のことを教えてもらったことはあるが叔父からはない。いつか機会があったら聞いてみたいと思う。

 共通テストに話を戻そう。私は文系で社会2科目、理科基礎2教科の受験だったため受験2日とも朝が早かった。1日目社会では世界史Bを第一解答科目とし現代社会を第二解答科目とした。年末までのマーク演習では現代社会のほうが世界史より点数がよかったのだが、世界史の点数が上昇気流に乗っていたこと、年明けの模擬試験では世界の点数が現代社会を上回ったことを踏まえ世界史を第1解答科目にした。結果的に世界史は7割を獲ることができたのでよかった。担任が世界史の担当だったのでしくじるわけにはいかなかった。現代社会の点数が芳しくなかったためやはり世界史を第1にしておいてよかったと回顧する。国語は得意とは言えなかったためやはり点数はよろしいとは言えない。1日目最終教科は英語である。まずはリーディング80分。内容としては難しくなかったが、文章量は確かに増えたという印象を受けた。自己採点をしたら8割あったのでよしとしよう。問題はリスニングだ。リスニングは得意とは言えないので非常に不安があった。やってみるとやはり後半の内容は難しくそこでかなり失点をしたのが反省であった。2日目は理科基礎から始まった。化学基礎と生物基礎を受験した。化学基礎は計算が個人的には複雑の極みでいつも悩まされる。それ以外の知識問題のほうがまだ楽である。生物基礎はもともと苦としている部分はあまりなく強いて言うなら一部計算問題に苦戦させられていた程度で少し復習すればほぼ完成状態であった。あの試験の私の一番の不安要素は数学であった。極度の数弱なため勘でマークした部分もあったが、採点してみると思いのほか点数があり、演習よりも1割増しになっていて嬉しかった。結果的には中間層としての意地を見せることができたと講評する。

 問題文は次の春に販売される共通テスト赤本で読むことができるはずなので、来年受験する人、受験はしないが問題を読んでみたい人はぜひ購入してやってもらうといい。今回のテストの平均点は、のちのち最終集計が大学入試センターのホームページに掲示されるので、来年の受験生諸君はとりあえずやってみて、自分がどれくらい獲れたか、どこができなかったのか知るのもいいかもしれない。