苦情

 勉強をするときは、人に教えながらやるまたは人に教えるつもりでやると理解力が上がるだとかなんとかを耳にしたことがある。そんなこんなで私は定期考査、具体的には世界史の前日はインスタのストーリーを駆使して4択の問題を出している。幸い世界史の考査はほぼワークからしか作られていないのでそれを全部暗記してしまえば余裕で7割は獲れる。しかし先生のほうも丸暗記では勉強でないと対策に講じており、大問1の、一問2点で計十問出題の四択、一番最後の大問の5点満点の論述問題を必ず出題する。四択問題はかなり頭を使う。たとえ選択肢の記述が正解でも設問に記載された時期に即していなければ不正解であったりするためそことの見極めが大事だ。しかも、一問2点だから一問間違えるだけで2点失うわけだからかなりの痛手だ(ワークからの出題は一問1点)。論述問題もなかなかの難関で、ある歴史事例に関し、指定された語句(3つほど)を使用し簡単に述べなければならない。設問の事例に関しては授業で隣人で話し合いなどをしているためさほど難しくはない。しかしそれでは満点の5点は獲れない。実は、”隠れワード”なるものが存在する。これが非常に厄介で、なぜそうなったかだけでなくそれが何が原因であるかも明確にしなければならない。逆もまた然りである。では、題名の苦情とは何か、世界史の問題形式に対する苦情か?いやそうでない。これは私に向けられた苦情である。

 前段落冒頭で述べたように、私は勉強のため世界史考査前日にはインスタのストーリーを駆使して4択の問題を出している。これが非常に難解で、ワークに即した問題をだしているつもりなのだが、時折教科書にも記載がない事例に関する問題も出してしまう。最近だと、「第一次世界大戦後成立したヴァイマル共和国内で、右派や保守派がドイツの敗戦はユダヤ人の妨害工作が原因とする陰謀を唱えた論は」と当時の風刺画付きで出し、選択肢①一国社会主義論 ②集合論 ③ドップラー効果 ④背後の一突き論 

これらの中から選ばせるのだが教科書に記載はない。正直調べなきゃかなりわからない。消去法で解けないこともないし、風刺画から読み取れるものもある。ちなみにこの問題の正解は④である。やはり正解率は低い。間違えるものも無理はない。そういうのを何問も出し翌日登校すると、解答し誤答であったクラスメートから「問題難しすぎて間違えたんやが」と苦情を出される。内心、マニアックだから間違えるのは無理はないと思っている。

 定期考査はもう終わってしまったのでいつものように出すことはなくなってしまったが、また気が向いたときに出したいなぁとは思っている。今度もガチガチにマニアックにしてやる!