海外でのボーリング

 いつぞやの回でも話したが、私は高校一年生のときに南半球の某英語圏の国にいった。シャワーの水温調節に苦労したのだが、今回はレクリエーションで行ったボーリングでの出来事を書いていく。 

 ある日、日本語教室担当の現地人の先生が、「みなさん、午後からはボーリングに行きます。担当はPeter先生です。」と、ある男の先生をみんなに紹介した。この先生は体育の授業でも世話になったのだか、その話はいつかしたいと思っている。Peter先生はかなりの高身長で、歳は若そうに見えなかったが短パンにハイソックスの服装は非常に目に焼き付いた。すると、「どうも。これから、歩いて15分くらいのところにある簿リング場に行きます。ちゃんとついてきてくだいさいね。」と挨拶があった。時間になり、いざ出発。談笑しながら進んでいった我々は、どんどんPeter先生が先に進んでいき、もうはるか先を歩いていることに気が付いた。彼は黙々と歩くのだが、異様に速い。一歩が大きいのか、はたまた競歩で歩いているのか。走ってやっとついていけるぐらいの速度で歩く彼についていくのに必死だった。ボーリング場には15分で着いた。そらあんな速さで歩けば15分だろうな。

 いざゲームが始まると、ある問題点が露呈した。私がボーリングが異常なほどに下手なのだ。ガーターを連発し、最終兵器の滑り台を出した。いざ球を転がすと、ノロノロと進んでいくのはよいのだが、ピンまであと少しのところでなぜか球がレーンに転がっていく。私含め周りは大爆笑。球はそのままレーンに滑り込んでいき、見事ガーター。お家芸なのかってくらいきれいに飛び込んでいったときもあった。結果、大敗北を喫しスコアは異次元に低い値に達したときは枕を濡らした。

 帰り道、やはり彼の歩くスピードは異常なほど速い。ジョギング気味でやっと追いついた。やっとこさ学校に着いたとき、我々一同息が上がっていた。彼はケロッとした顔でいる。文化の違いか?